トマトの育て方・栽培方法・籾殻

【籾殻入れました】

こんにちは。
今年もこの季節がやってきました。

たちばな農園では、毎年、大量の籾殻を入れております。

なぜだか解りますか?

①作業効率をあげるため
②畝間の草を防止するため
③土作りのため
④湿度調節のため

籾殻は、2トンダンプで14車ほど運んで入れています。

いくら籾殻は乾燥していて軽いとはいえ、50センチ×180センチの袋に入れると、かなり重い‼️

つめた袋をダンプに乗せる時は、二人がかり。
結構な重労働です。

6棟の半分にいくまでは、途中でヘコタレそうになります(笑

でも、半分を過ぎた頃、敷き詰められた景色を見て、綺麗だな~✨と気持ちよくなる😊

終わりが見えてくると、俄然やる気がわいてきます‼️

さて、解説といきましょう。
まずは、①作業効率をあげるため ですね。

たっぷりの籾殻は、フワフワして歩きにくい所はありますが、畝間のデコボコをなくしてくれます。

そして、足場が上昇したことにより、背の低い女性でも作業がしやすくなる利点があります。
作業効率は、重要なポイントですね。
さらに、膝をつく作業をしても汚れない。

次に②畝間の草を防止するため について

畝間の草を防止する為には、防草シートをひく方法もありますが、たちばな農園では、あえて大変な作業を選択。

一石二鳥ではなく、一石四鳥をねらっています。

畝間に厚く敷かれた籾殻は、光を通さず、草が生えません。
運良く顔を出しても、抜きやすいというわけです。

だがしかしだがしかし…

籾殻を入れるタイミングが遅くなると草が生えますよね。
そんな時は、入れる前に草を抜くか、削らなければいけません。
これも、結構、汗だくになる仕事です。
農家から、鍬をもつ作業はなくならないんだなぁ~と実感する瞬間です。

3つ目は、③土作りのため ですね。

籾殻を入れるとなると、チッソ飢餓の話になることがあります。
チッソ飢餓は土の中の窒素不足により起こる作物の育成障害のこと。
籾殻が分解される時に、窒素を必要とするからです。

しかし、籾殻の表面は固く、土の中で分解されるのには時間(一説には何十年)がかかります。

その為、急激なチッ素消費は起こらず、籾殻投入が即座にチッソ飢餓の原因とはならないようです。

トマトの樹や葉の状態を見て、必要に応じて追肥をしています。

籾殻を入れ始めて5年。
今年の土は、ふかふかで良い状態でした。
とても元気に育っています。

2年目、3年目と分解が進み続けていくうちに土の団粒化が進み、土壌改良効果が現われてくるようです。

更にもみ殻にはケイ酸(ガラス質)が含まれています。

このケイ酸には植物を丈夫にする効果があり、病気、害虫に強くなり、収量増も期待できるそうです。

土作りの観点からいうと、通気性、排水性の効果も期待しています。
実は昔、この場所は、水田だったのです。
開作事業で2つの田を合体して大きくしたものだから、場所によって状態が違う。

ある場所は、排水が良すぎて、水と肥料がかかりすぎる。
またある場所は、通気性がなく、ぬかるんで長靴が必要。
そこでは、トマトの根は息ができず、生育が悪いのです。

5年経ち、かなり改善されてきたように思います。

最後に、④湿度調節のため です。

入れたばかりの新しい籾殻は、水をはじく性質があります。
4ヶ月位すると、保つようになってきます。

空気中が乾燥している時は、水分を離し、
湿度が高い時は、水分を保持してくれるようです。
助かりますね。

そんなこんなで、細かく説明すると、分解するために微生物が必要だとか、色々注意して観察し管理が必要になります。

土のお陰か、私達の腕があがってきたのか解りませんが、
毎年毎年、美味しさもアップしてきているようです。

今季も楽しみにしてくださいね~🍅

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